地震雲で地震予知の信憑性はある?地震の前兆や現象とは?
日本も度々大きな地震が起きて被害を受けていますが、日本だけではなく世界各地で大きな地震が起きています。
天気予報などのようにある程度分かっていればそれに備えて準備をすることもできるかと思いますが、実際はいつごろどの程度の地震が起きるかというのは分からないようですね。
関連記事⇒地震保険は必要?保険料はいくら?地震保険料控除の対象は?一方で地震雲などのように地震が起きる前兆だと言われているような現象もあります。
何となく疑わしい感じがしてしまいますが、こういったものに信憑性はあるのでしょうか?
地震雲で地震予知ができるの?
地震が起こる前に前兆があったり分かりやすい現象とかがあったりすると事前に備えることができたり警戒することができますよね。
最近、地震予知に使えるのではないか?と言われているのが地震雲です。
地震雲とは?
地震雲とは地震が起きる直前~数週間前位に発生する異常な形の雲のことです。
普段見ている雲の形とは明らかに違っていて風に流されたりせず、長時間その場に留まっているのが特徴です。
地震雲の種類
地震雲1種類ではありません。
複数の種類があるのでいくつか紹介していきます。
【帯状形地震雲】
[出典:http://blog.goo.ne.jp/]
名前の通り長い帯のような形をした雲のことです。
帯状形地震雲の周りに他の雲はなく、青空と雲がはっきり分かれているのでとても分かりやすいですね。
基本的には細い1本の帯状の雲があるのですが、中には少し太かったり色が濃かったりすることがあります。
色が濃かったり幅が太かったりするとそれだけ揺れが多きとも言われています。
【断層形地震雲】
[出典:http://cathypapa.ldblog.jp/]
帯状形地震雲と形が似ているので間違えてしまうこともありますが、断層形地震雲は帯状よりもさらに太いのが特徴です。
この雲も青空と雲がはっきりと分かれていて非常に長いです。
地震発生の2日~3日前に現れることが多いようです。
【たつ巻形地震雲】
[出典:http://jishin-yogen.com/]
こちらも名前の通り一見たつ巻のように見える雲のことです。
雲であれば風に流されていってしまうと思いますが、流されたりせずその間に留まり形も変えません。
飛行機雲と間違えてしまうこともありますが、長時間消えずにいるのであればたつ巻形地震雲の可能性がありますよ。
地震雲に信憑性ってあるの?
地震雲の種類を紹介してきましたが、地面の奥の方で起こっていることをかなり離れている空で予知することなんてできるのか疑問に思ってしまいますよね。
実際に地震が起こった数日前にこういった雲が発見されることが多いようですが、信憑性はあるのでしょうか?
■地震の前に地震雲が発生するそもそもの理由
地震雲と呼ばれるものがあるのは分かったけれど何でできるのか謎ですよね。
どうして地震雲ができるのかという明確な理由は分かっていませんが、その理由の一つとして電磁波が挙げられています。
地震というのはプレートの圧力によって岩盤がズレてしまうことで起きます。
その時にいろいろな物質が破壊されたりするのですが、この物質が破壊されることで電磁波が放出されるのだそうです。
そして放出された電磁波が雲に何らかの影響を与えて通常見ることのできない異常な形になるのでは?と考えられています。
■地震雲の信憑性
理由を見てみてると何となく信じてしまいそうな感じになりますが、現段階ではそこまで信憑性の高いものではありません。
科学的な根拠もありませんし地震発生前にたまたま変な形をした雲が現れただけという可能性もあります。
地震雲の可能性はゼロではありませんが、だからといって信用に値するようなものでもないです。
ですので、こういうものもあるんだ、という程度に覚えておくといいですよ。
地震の前兆として現れる現象にはなにがあるの?
地震の前兆として注目されているのは地震雲だけではありません。
雲以外にもいろいろな現象が地震の前兆なのではないかと言われています。
・いつもはそこまでいないのに鳥たちがたくさん集まっている
・鳥や飼い犬などがうるさいくらいに鳴いている
・イルカが集団で打ち上げられている
・大量の魚が一か所で死んでいる
東日本大震災が発生する1週間くらい前に茨城県鹿嶋市の海岸でイルカが何頭も打ち上げられたというニュースがありました。
かなり珍しいニュースの後に東日本大震災が起こったためもしかしたら地震の前兆だったのではと言われているようです。
この他にも地震が発生する前に動物がいつもとは変わった行動を取ったりすることが多かったようですね。
【体の不調】
今までは元気だったのに最近頭痛がしたり耳鳴りがしたりなどの不調を訴える人が多くいました。
単に偶然という可能性もありますが、前兆としてとらえている人も意外と多くいたようですよ。