セミの幼虫の育て方や寿命は?幼虫の名前って何?
夏になると至る所でセミの鳴き声を聞くようになるかと思います。
夏の風物詩とも言われてるセミですが、このセミを飼育したいと持っている人も多くいいるはず。
セミを飼う場合、成虫から買い始めることがおおいかもしれませんが、幼虫から飼育する場合はどんな育て方をしていけばいいのでしょうか?
セミの幼虫の育て方は簡単?
セミの幼虫は成虫になるまでずっと土の中で成長していきます。
よく、セミは寿命が短いと言われていますが、これは成虫になってからの寿命が短いだけで幼虫の時も含めると5年以上は生きています。
種類によっては幼虫の状態で10年以上生きているセミもいたりするんだそうですよ。
【幼虫から育てるのは難しい】
セミの幼虫は土の中にいるだけだからそこまで飼育は難しくないと思っているのではないでしょうか?
しかし実際はちょっと面倒で難しかったりするので、幼虫から育てたいと思っているのであれば根気が必要になってきます。
セミの幼虫は木の根付近に口吻を差し込んで木の樹液を吸って少しずつ成長しています。
外で飼うのであれば良いかもしれませんがケースの中で飼う場合は少々手間がかかります。
【ケースでセミの幼虫を飼育する場合】
ケースの中に入れて飼育する場合はまず登木を用意してそこにガーゼを巻いていきます。
その後に昆虫飼育で使われるゼリーを含ませていったり樹液を染み込ませたものをセミの幼虫に与えるようにする方法があります。
他にも砂糖水などをスポンジに染み込ませてセミの幼虫がいる近くに埋めておいてあげる方法もありますね。
方法によっては毎日しっかりエサの準備をして与えていく必要があったりエサの周囲の土を交換していかないといけなかったりするので面倒です。
また、ここまで手間をかけても必ず成虫になるまで育てられるかと言ったらそうとは言い切れません。
セミの幼虫は土の中で何年生きているの?
セミは生まれた頃からあの状態でいるわけではありません。
幼虫の時は土の中で静かにゆっくりと成長していき、それから成虫に変わる時に土の中から出てくるのです。
■幼虫で暮らしている期間
セミの幼虫は何年その姿の状態で生活をしているのかというと、それはその種類によってバラつきがあります。
短い場合だとツクツクボウシですね。
ツクツクボウシは早くて1年、通常は大体2年と言われています。
他にもミンミンゼミやアブラゼミは2年~4年、クマゼミは2~5年、ニイニイゼミは4年~5年程度幼虫の姿で静かに暮らしているそうです。
ただ、中には10年以上も幼虫の姿でじっと暮らしている種類もあるようですね。
■幼虫でいる期間が長い理由
セミの幼虫は土の中にいる間樹木に含まれている導管液というものを吸って生きているのですが、この導管液は栄養が少ないので十分成長するまでに時間がかかってしまうのです。
■成長は思っているよりも長生き
成虫は1週間で死んでしまうと昔からよく言われています。
その短さに驚いた人も多くいるかもしれませんが、実際には1週間以上生きているセミが多くいます。
長いと2,3ヶ月は生きていたりすることもあるので必ずしも1週間ということではないようです。
なぜ1週間しか生きられないと言われるようになったのかというと、それは成虫となったセミは樹液しか食べないので捕まえて飼育しても1週間くらいで死んでしまうことが多いからなんだそうですよ。
セミの幼虫に名前ってあるの?
幼虫の種類によってはいろいろな名前が付けられていたりするものもいたりしますよね。
例えばトンボの幼虫なら「ヤゴ」といった名前が付けられ、そう呼ばれています。
では、それと同じようにセミの幼虫にも名前が付けられていたりするのでしょうか?
セミの幼虫はセミの幼虫だろうと思っているかもしれませんが、実は日本全国でいろいろな呼び名があるそうなんです。
【地域別セミの幼虫の呼び方】
北海道:モズ、ドンコ、ダンゴゼミ、ガニ
青森県:ベゴ、セミババ
岩手県:ノコノコ、オヤオヤコ、ベゴコ
新潟県:モズ、モゾ、モゴ、モザモザ、モゾモゾ、ウマウマなど
茨城県:アナゼミ、ノタリ、ノタル
長野県:デンポウ、デンボ、ハイボコ
三重県:ガンゴウジ、ジンドウ、セミノウマ
大阪府:オゴロ、ゴンゴ、ウンゴロウなど
香川県:モックリコ、ウマ、ンゴンゴなど
他にもいろいろな所でいろんな呼び方をされているみたいですよ。
地域によってこんなに呼び方が変わるなんて面白いですね。