一年の計は元旦にあり ことわざの意味は?使い方はどうするの?
日本にはいろいろなことわざというものがありますよね。
普段から使っているようなことわざもあればまだまだ知らないことわざもあります。
中には「一年の計は元旦にあり」のようにとってもタメになるようなことわざもあったりするので、興味があるのでしたらこの機会に一緒にどういうものなのか調べてみませんか?
一年の計は元旦にありのことわざの由来は?
一年の計は元旦にありということわざの由来は諸説あります。
一つは中国の書物「月令広義」
もう一つは毛利元就の言葉です。
■月令広義
1573年~1620年に書かれたものとされています。
この書物には
「一日之計在晨
一年之計在春
一生之計在勤
一家之計在身」
と書かれています。
意味は
「一日の計画は朝、一年の計画は元旦に決める。
一生の計画はまじめに仕事をすることで決まり、
一家の将来は健康で決まる」
といった感じの意味になります。
「一家の将来は~」の部分は「生き方」と訳されたり「健康」と訳されることもあります。
この「一日の計画は朝、一年の計画は元旦に決める。」から「一年の計は元旦にあり」といったことわざが誕生したとされています。
■毛利元就
毛利元就は謀略家・戦略家で戦国時代最高の知将と呼ばれたり謀神とも呼ばれています。
その毛利元就がこんな言葉を長男の毛利隆元へ宛てた手紙に書いていたそうです。
「一年の計は春(年初め)にあり、一月の計は朔(月初め)にあり、
一日の計は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)にあり。」
つまり、何事も最初が肝心だという意味があるようですね。
こういった説から「一年の計は元旦にあり」ということわざが誕生したと言われています。
一年の計は元旦にありってどういう意味なの?
■一年の計は元旦にありの意味
一年の計は元旦にありはこの一文だけではなく続きがあったりします。
「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」と書かれていることも多いです。
意味は「その日にすること(やるべきこと)は朝に計画を立ててその年にするべきことは元旦に計画を立てるべきである」
「その年の計画は元旦に立てるべきである。まず初めに計画を立ててから事にあたるべきだ」
といった意味があります。
要は何をするにも最初に計画を立てておくことが大切だよ、ということですね。
確かに!と思いますよね。
無計画にやり始めてしまうと後でつまづいたりどうしたらいいんだろう?と悩んでしまいます。
そう考えるとこのことわざの意味には納得させられるものがあるかと思います。
由来は意味については分かったけれど、じゃあこのことわざはどんなふうに使ったらいいのでしょうか?
それについては↓の「一年の計は元旦にありの使い方について」でご紹介します。
一年の計は元旦にありの使い方について
こういったことわざは使い方が難しかったりします。
無理に使う必要もありませんが、使い方を覚えておくのは良いことですよね。
なので簡単に使えるような用例を紹介します。
【用例】
「一年の計は元旦にありって言うし、始める前にしっかり計画を立てておこう」
「『一年の計は元旦にあり』ということで!最初に今期のスケジュールを立てよう」
こんな感じですかね。
文章中にスッと入れるというような感じではなく、「こういうことわざもあるからきちんと計画を立てておいた方が良いよね」という時に使うようにすると良いかもしれません。
そこまで頻繁に使うようなことわざでもないかと思いますが、何かを始める時にこのことわざを思い出した時は是非とも使ってみてください。
ただ、あまり使いすぎてしまうと周りからウザがられてしまう恐れがあるのでご利用は計画的に!
まとめ
色んなことわざが多くあるので聞いたことが無いことわざもたくさんあると思います。
一年の計は元旦にありも初めて聞いたという人も多いと思いますが、こういったことわざの中には意味を知ると「なるほどな~」と納得させられるようなものがたくさんあります。
これを機にことわざに興味を持ったのであれば他にもいろいろなことわざを調べてみてください。
こういった知識を蓄えるのは全く損にはなりません。
むしろ自分の為になることが多いのでこの機会にいろいろ覚えてみてくださいね。