年越しそばを食べる理由やタイミングは?具材の意味って何?
一年の終わりには年越しそばを食べるというのが昔からの定番ですよね。
家で作ったりお店で年越しそばを食べる人もいますが、なぜ大晦日に年越しそばを食べるか知っていますか?
気にしたことは無かったかもしれませんが、改めて考えてみるとなんでだろう?と思ったりするかと思います。そこで、今回はその理由や食べるタイミングなどを調べてみました。
年越しそばを食べる理由とは?
なぜわざわざ年越しそばを食べるのか、よく考えてみると謎ですよね。
■長寿繁栄
そばは細く長い食べ物です。
その形から細く長く過ごすことができるようにという願いが込められているんです。
さらに、そばという植物は強く育つ植物ということで、そばのように強く健康的にという願いも込められています。
■厄を断ち切る
そばは数ある麺類の中でも切れやすい麺です。
その為、一年の最後に切れやすいそばを食べて一年の厄を断ち切ろうという意味があります。
■金運アップ
昔は金を集めるためにそば粉を使ってそば団子を作り、その団子にくっつけて金を集めていたのだそうです。
ここからお金が貯まったり金運アップを期待する意味を込めて食べるようになったとも言われています。
細く長く長生きするためにという意味が込められているのは知っている人が多いと思いますが、この他の理由は初めて知ったという人もいるんじゃないでしょうか?
意味を知ると年越しそばの食べ方もちょっと変わってくるかもしれませんよ。
年越しそばを食べるタイミングって決まってるの?
【年越しそばは大みそかに食べればいつでもいい】
年越しそばというくらいだから年越しの少し前くらいに食べるのでは?と思ってしまいますよね。
でも実際は大みそかに食べるのであれば時間帯は特に決まっていないのだそうです。
時間帯が決まっていない主な理由は地域の風習だったり家庭の事情などがあるからです。
明確に決められてしまうと都合が悪く食べられなくなってしまうことがありますが、決められていないのであれば好きなタイミングで食べられます。
ただ、一般的には夕飯を年越しそばにしたり、夕飯とは別に夜11時を過ぎた頃に年越しそばを食べたりすることが多いみたいですよ。
地域によっては大みそかに食べるのではなく元旦に食べたりすることもありますし、そもそもそばではなくうどんを食べる地域もあります。
全ての地域で同じような食べ方をしているわけではないようです。
興味があれば地域別の年越しそばの食べ方を調べてみるのも面白いかもしれませんね。
年越しそばに入れる具材にも意味が込められてるの?
年越しそばにはいろいろな具材が含まれていますが、この具材にも何か意味が込められていたりするんでしょうか?
【海老・海老の天ぷら】
海老は真っ直ぐではなく曲がっています。
このことから腰が曲がるまで長生きできるようにという願いが込められています。
海老は縁起の良い食べ物としても知られているので年越しそばにも入れることが多いです。
【卵】
黄身が黄色いことから縁起物として有名です。
伊達巻の場合は見た目が反物に似ていることから着る物に困らないという意味が込められていたり、家内繁栄という願いも込められています。
【ニシン】
ニシンは「二親(にしん)」という語呂合わせにすることができます。
ここから子宝に恵まれるようにという願いが込められているのです。
【油揚げ】
油揚げはお稲荷さんの大好物の食べ物ですよね。
お稲荷さんは商売繁盛の神様でもあるので、お稲荷さんの好物である油揚げを食べて来年の金運や仕事運を上げる縁起物とされています。
【ねぎ】
ダジャレみたいではありますが、「今年の苦労を“ねぎ”らう」という意味があります。
風邪などの予防にも役立つ食べ物なので、健康のためにも食べておきたいですね。
【大根おろし】
大根おろしは昔から「厄を落とす」と言われており、縁起物とされています。
また、お正月はいろんなものをたくさん食べることが予想されるので、胃腸に優しい大根おろしを食べて束の間の休息を与えてあげてください。
そばは一年の厄を断ち切る、大根おろしは厄を落とすということで年越しそばとしてとても相性が良いと言われていたりします。
何気なく食べている年越しそばですが、こんな意味が込められていると知ると有難みが出てきたりしますよね。