悪性リンパ腫の症状やしこりの特徴は?血液検査では何を調べるの?
悪性リンパ腫などのガンというのは誰にでも起こる可能性のある病気です。
ですが、とても身近ではあるものの、なんだか自分とは関係がないと感じていたりしませんか?
もしかしたら将来自分の身に起こるかもしれないので、すぐに気が付けるようにどんな症状なのかなどをしっかりと覚えておくようにしましょう。
しこりがある?それって悪性リンパ腫の症状かも?
しこり=悪性リンパ腫というわけではありません。
ただの風邪という可能性もあるので変に慌てる必要はありませんが、万が一という可能性もあるのでしこりの状態やそのほかの症状を確認してみましょう。
【しこりに痛みはない】
悪性リンパ腫のしこりは痛みが出ないことが特徴です。
なので腫れていても気が付きにくくそのまま放置してしまうことが多くあります。
ただ、しこりが急に大きくなることがあります。
そういった場合は傷みや発熱といった症状が現れるようになります。
もし腫れが何日経ってもおさまらなかったり、1ヶ所だけではなく複数のリンパ節に腫れがあったりするのであれば悪性リンパ腫を疑って病院へ行ってみるといいかもしれません。
【しこり以外の症状】
しこり以外の症状として挙げられるのは、大量の寝汗、体重の減少、全身の倦怠感、かゆみといったものです。
寝汗はシーツを変えないといけないくらい大量にかくようになるそうです。
暑い季節だったり転職などをして慣れない仕事、肉体労働などをしていると気が付きにくかったりしますが、あまりにもひどい場合は念のために病院へ行くといいでしょう。
悪性リンパ腫のしこりに特徴はないの?
上にも書いたように悪性リンパ腫の腫れは痛みがありません。
これも特徴の一つですが、これ以外に何か見分けられる特徴は無いのでしょうか?
◆なかなか治らない
風邪などの場合は症状が落ち着いてくれば徐々に治ってきますが、悪性リンパ腫の場合1週間や2週間以上経ってもしこりが治らなかったりします。
また時間が経ってから別のリンパ節にしこりができた場合も注意しなければなりません。
◆1cm以上のしこり
一般的なリンパ節の腫れは放っておけば治ります。
また腫れたりすることもありますがそこまで大きくなることもないですよね。
しかし、悪性リンパ腫の場合は短時間で1cm以上も腫れることがあります。
数も増えていく可能性があるので見逃さないようにしないといけません。
この他にもしこりが動くのか、どのくらいの硬さなのかといったものがありますが、これはわかりづらかったりどう違うのか判断できないこともあるので硬さなどだけで判断するのは難しいですね。
悪性リンパ腫は血液検査でも分かるの?
悪性リンパ腫は血液のがんと言われている病気なので血液検査をすればすぐに分かりそうだと思いますよね。
ですが実際は血液検査だけでは分かりにくいため、生検など別の検査方法で悪性リンパ腫かどうかを判断していきます。
ただ、血液検査である程度異常があるかどうかを調べることができますし、この段階で異常が見つかれば生検などに進むようになるので判断をするために必要な検査の一つですね。
血液検査では炎症反応だったり白血球の数などなどいろいろなことを調べていきます。
また、血液検査では腫瘍マーカーでIL-2R・フィブリノゲンといったものなどの数値を確認したり赤血球の数値も確認していきます。
数値が上昇していると悪性リンパ腫の疑いが高くなっていくのでさらに詳しく検査をしていくことになります。
血液検査の結果は大体1週間ほどかかります。
血液やCTなどに異常が無いと分かれば悪性リンパ腫の疑いが低くなります。
とはいえ完全に安心することはできませんので、定期的に検査を受けるようにしたり普段から体に異常は無いかチェックしていくことを心がけるようにしてくださいね。
まとめ
悪性リンパ腫は大きなしこりができるから分かりやすいと思っているかもしれませんが、実際は痛みもないし気が付かないことが多いのですぐに発見できないことが多いです。
なので素早く見つけていくためには日頃の体調チェックや健康診断などが重要になってきます。
面倒かもしれませんがこれからは定期的に検査を受ける機会を作っておいた方が良いかと思いますよ。